YouHaveControl.net 航空用語集

このページでは本サイト内や訓練日記ブログで使っている航空専門用語や英単語などを簡単に解説しています。(ABC順)。 

[A]  

 
Active Runway(アクティブランウェイ):離着陸に使用されている滑走路。管制塔のないuncontrolled airportの場合は風向きに応じてもっとも離着陸にふさわしい滑走路(active runway)を使用します。既に他のトラフィックが滑走路を利用している場合、その滑走路をアクティブと見なします。
 
A.I. (エーアイ):Attitude Indicator(アティテュードインディケーター)の略。姿勢指示器です。ジャイロスコープの力を利用したavionicsの一種で、飛行機の姿勢(ピッチやバンク)を表示してくれます。一般的なA.I.の中には丸い表示板が入っていて、上半分が空を示す青色、下半分が地面を表す茶色や黒にペイントされています。   真ん中のオレンジのバーが飛行機の翼を表しています。
 
AIM(エーアイエム、エイム):Aeronautical Information Manualの略。CARsにまとめられている航空法のうち、パイロット達が日々のフライトで実際に利用するような内容を主にまとめたハンドブックがこのAIMです。PPL免許を取得するとAIMがTransport Canadaから送られて来ます。以前は「AIP Canada」という名前の、ハードカバーバインダーに閉じられていた印刷物でしたが、数年前からAIMに変更になり、1冊の本のような形になりました。CARs同様、Transport Canadaのウェブサイトで内容を読むこともできます(無料)。印刷されたものは最初に届く分以降は有料になります。毎年4月と10月に1回ずつ発行されます。
 
Air Law(エアロー):航空法。
 
Airspeed(エアスピード):対空速度。飛行機が空中を移動するスピードのこと。対空速度が時速100ノットで、向かい風が50ノットの場合は対空速度(空気中を移動する速度)はそのまま100ノットですが、対地速度(地面に対する移動速度)は50ノット(100kt-50kt=50kt)となります。到着時間の計算などは距離を対地速度で割って弾き出します。
 
Altimeter(アルティメター):気圧高度計。高度計には小さなノブがついていて、実際の外気圧に設定をあわせることができます。気圧の設定値(Altimeter setting)は管制塔やFSSから無線を通して入手できます。その数字をaltimeterに正しく設定してはじめて正しい高度が高度計に表示されます(厳密には気温や気圧の変化によって高度は左右されるので、地上を離れると表示されている高度は微妙に誤差を含むことが多いです)。なお、気圧はinches of mercury(水銀の高さ)を利用します。 ICAOが定めた標準気圧は29.92インチです。
 
AME(エーエムイー):Aircraft Mechanic Engineerの略。航空整備士のことです。
 
Apron(エプロン):荷物の積み降ろし、乗客の乗り降り、燃料の給油などを行ったり、飛行機を駐機するために設けられた空港内のスペースのこと。
 
ATC(エーティーシー):Air Traffic Controlの略。航空管制ユニットのこと。 
 
Avionics(エヴィオニクス):航空計器類の総称。メーター類や無線機器などすべてを引っ括めてavionicsと呼びます。
 
AWOS(エイウォス):Automatic Weather Observation Systemの略。自動気象観測システム。カナダ全土に130以上ある自動観測システムからのデータをMETARなどの情報として発表しています。観測員による観測ではなく機械が行う観測なので、記録装置が感知したそのままの情報のみを発表します。また、機械処理されている関係上、コンピューターの処理エラーなどが発生する場合があるようです。従って、AWOSからの情報を利用する場合には注意が必要です。
 

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[B]  

 
Back track(バックトラック):逆走。滑走路上を滑走(または着陸)方向とは逆に移動すること。大型機が滑走路途中の誘導路から滑走路内に進入する場合、滑走距離を稼ぐために滑走路の一番端まで移動したり、uncontrolled airportでの着陸で誘導路を超えて停止した場合に近くの誘導路まで戻るためにバックトラックすることがあります。
 

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[C]  

 
CARs(カーズ):Canadian Aviation Regulations(カナダ国航空法)の略。
 
Ceiling (シーリング):雲底。VFRの場合は雲の上を飛行することは出来ない(VFR Over-The-Top証明を保持している場合は除く)ので、雲底の高度以下をフライトします。雲の組成割合(空のどれだけを雲が覆っているか)はClear(0/8)、Few (1/8〜2/8)、Scattered (3/8〜4/8)、Broken(5/8〜7/8)、Overcast(8/8)という具合に「8分の◯を雲が覆っている」というふうに発表されます。BrokenまたはOvercastで、地上から一番近いものがシーリングとなります。
 
CFS(シーエフエス):Canada Flight Supplementの略。厚さ5cmほどの冊子にカナダ国内のすべての空港の情報や見取り図が収録されています。他にも、フライトプランの作成方法や横風の計算用グラフといったパイロットに必要な情報が数多く収められています。データは56日に一度更新され、その都度新しいCFSが発行されます。
 
Circuit(サーキット):滑走路を長方形の一辺に見立てたパターンに沿う形で空港の周りを予め決められた高度で周回飛行すること。また、そのパターンの名称。サーキット高度は通常空港の標高プラス1000フィートとなっています。また、特に指定がない場合、サーキットは左回り(left-hand circuit)と決められています。
 
Clearance Delivery(クリアランスデリバリー):主に大きな空港に設けられている無線周波数の1つ。出発する飛行機のパイロットはまずクリアランスデリバリーに無線で呼びかけ、飛行機の登録記号、現在地、出発の意図(行き先や希望巡航高度)などを告げます。その後、グランドコントロール、タワーというふうに無線周波数を切り替えて交信を続けていきます。
 
CPL(シーピーエル):Commercial Pilot License=事業用パイロット免許のこと。パイロットとして収入を得るには最低限このCPL免許を保持している必要があります。
 
Cross-country Flight(クロスカントリーフライト):野外飛行。出発地とは違う空港に着陸、もしくはタッチアンドゴーをするために行う飛行。(例:ビクトリア空港-->ナナイモ空港へのフライト)
 
Crosswind(クロスウィンド):横風。軽飛行機は横風に弱く、横風が強すぎる場合には安全に離着陸できない場合があります。飛行訓練では横風が吹いている状況下での着陸手順を学びます。
 
CYYJ(シーワイワイジェー):ビクトリア国際空港の空港コード。バンクーバーはCYVR、ナナイモはCYCD、クオリカンビーチはCAT4、チリワックはCYCWなどというように各空港に4桁のローマ字や数字で構成されたコードが割り当てられています。
 

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[D]  

 
D.G.(ディージー):Directional Gyroの略。飛行機の先端が指している方角(ヘディング)を示す計器です。ジャイロという名のとおり、ジャイロスコープの原理を応用した計器で、それ自体には磁性はありません。そのため、フライト開始前、フライト中約15分毎に一度方位磁針と照らし合わせてリセットする必要があります。リセットしないと機械的な摩擦や地球の自転の影響で少しずつずれてしまいます。
 
Discovery Flight(ディスカバリーフライト):飛行訓練を始める前に行うお試しフライトのこと。フライトスクールにもよりますが、だいたいは1回のフライト(1時間未満)で5000円〜8000円程度のところが多いようです。状況次第では離陸から着陸まで一通りやらせてくれる場合もあります。
 
Diversion(ディバージョン):目的地とは違う空港に向かうこと。主に天候の悪化や燃料不足、緊急時などにdivert(ダイバート)します。
 
DME(ディーエムイー):Distance Measuring Equipmentの略。地上に設置されたDMEステーションの周波数(UHF波)にあわせることでDMEステーションまでの距離を知ることができる装置です。
 

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[E]  

 
ETA(イーティーエー):Estimated Time of Arrivalの略。到着予定時刻です。

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[F]  

 
FBO(エフビーオー):Fixed Base Operatorの略。飛行機を駐機しておいたり、燃料補給をしたり、軽食を食べたり休息したりすることができる、いわば「飛行機のサービスエリア」のような場所です。使用料金を払うことでさまざまなサービスをうけることが出来ます。
 
From The Ground Up(フロムザグラウンドアップ):カナダで広く使われている教則本。カナダで飛行訓練を受ける方の多くはこの本を使って勉強することになると思います。情報量はとても豊富で、student pilotからprivate pilot、さらにはcommercial pilotにとても役立つ情報が満載です。図やチャート、写真などがとても見やすく、また、文章も分かりやすい英語で書かれているため、外国人パイロットにとっても親しみやすい本だと思います。
 
FIC(エフアイシー):Flight Information Centreの略。ウェザーブリーフィングやフライトプランの提出などを受け付けるNav Canadaのオフィスです。BCではKamloopsというところにFICがあります。フリーダイヤルの番号があるので、無料で電話をかけることができます。ウェザーブリーフィングやフライトプランなどはすべて無料で提供されるサービスです(一部有料サービスもあるそうです)。
 
FSS(エフエスエス):Flight Service Stationの略。フライトに必要な天気やNOTAM情報などを提供してくれるほか、空港敷地内での車両のハンドリングや管制塔の代わりとなって離着陸する航空機に風向きや風力、使用している滑走路の情報などを含んだエアポートアドバイザリー(助言)を出してくれます。
 
Full-stop(フルストップ):着陸(滑走路に接地)後、再度テイクオフをせずにフライトを終了すること。タッチアンドゴーの場合は着陸後再加速して離陸しますが、フルストップの場合は離陸せず、フライトを終了させて滑走路を出ます。
 

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[G]  

 
GFA(ジーエフエー):Graphical Area Forecast(なぜかGAFではありません)の略。気象状況を天気図を使って分かりやすく表示してくれるサービスです。低気圧、高気圧、前線や台風、雲の様子などが分かりますので、それを基にフライト中の天候を予測します。
 
GNSS(ジーエヌエスエス):Global Navigation Satellite Systemの略。宇宙に打ち上げられた衛星を利用して地球上の位置を特定する仕組み。GPSというのはアメリカが打ち上げた衛星を利用したナビゲーションシステムのこと。他にはロシアが打ち上げた衛星を利用するGLONASS、ヨーロッパ連合(EU)が2008年に運用開始を目指すGALILEOなどの仕組みがあります。一般的に3つの衛星を利用することで2次元的位置が特定でき、4つの衛星を使うことで3次元的位置を特定することができます。最近では精度の向上のお陰で計器飛行にGPSを利用することも認められるようになってきました。
 
Ground speed(グランドスピード):対地速度のこと。飛行機が地面上を進むスピードのことを指します。無風の状態であれば速度100ktで飛ぶと対地速度も100ktになりますが、10ktの向かい風がある時は90ktがグランドスピードになります(100kt-10kt=90kt)。
 
Gust(ガスト):突風。一時的に風力が増したり、ときには風向きが変わったりする現象です。
 

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[H]  

 
Hanger Flight(ハンガーフライト):格納庫(ハンガー)内に駐機してある航空機の中に入り、エンジンを始動させることなく飛行のイメージトレーニングを行うこと。
 
Hobbs number(ホブスナンバー):飛行機についているオドメーターのようなメーターのこと。カナダの場合、ほとんどの場合は「飛行時間」はこのメーターで表示されるエンジン始動時間のことです。ちなみに、Hobbsという会社が作ったメーターなので通称「ホブス」と呼ばれるようになったそうです。
 
Home-built aircraft(ホームビルトエアクラフト):自作の飛行機のこと。自作とは言っても、飛行機キットを購入して自分でリベット打ちなどを行って組み立てる、仮組みされた状態で売られている飛行機です。多くのホームビルト機はセスナ172や152よりも速く、高く飛ぶことができます。有名なものではVan's AircraftのRVシリーズなどがあります。 
 
Hold short(ホールドショート):滑走路などの手前で待機すること。

Hood (フッド):計器飛行の練習時、コクピットの外の視界を遮るために生徒が被る道具のこと。帽子のツバの化け物のような形をしています。
 
HSI(エイチエスアイ):Horizontal Situation Indicatorの略。D.G.とVORが合体したような計器です。主に計器飛行を行なうような飛行機に搭載されていて、飛行機の進路とVORナビゲーションが一目で分かるように設計されていて、パイロットの労量を減らすために用いられます。
 

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[I]  

 
IFR(Instrument Flight Rules=アイエフアール):計器飛行。視界が悪かったり、雲が低いときでも計器を頼りに飛行する方法。IFRで飛行を行うにはIFR Ratingが必要です。
 
Intercept(インターセプト):邀撃・追撃のこと。 緊急時や、進入が禁止されている空域などに誤って進入してしまったときなどに軍用機などが突如横に現れることがあるそうです。その場合はinterceptしてきた飛行機の指示に従う必要があります。法を遵守した安全な飛行をしている分にはinterceptされることはまずないと思います。 
 

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[J]  

 
Journey Logbook(ジャーニーログブック):飛行記録帳。各飛行機に1冊のジャーニーログブックが用意されていて、フライトの詳細(PIC/乗客氏名、離陸時刻、着陸時刻、Hobbsナンバー、フライトタイム、エアタイム、PICのサイン)を書き込みます。
 

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[K]  

 
Knee Pad(ニーパッド):フライト中にコクピット内で使うバインダー。膝(knee)の辺りにベルクロバンドで固定するのでニーパッドと呼ばれています。狭いコクピットで地図やナビゲーションプラン用紙などを整理するのに役立つパイロットの必需ツールです。
 

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[L]  

 
Level off(レベルオフ):上昇または下降の姿勢から水平飛行に移ること。Levelは「水平」という意味です。(例:Level flight=水平飛行)
 
Line Crew(ラインクルー):フライトから戻ってきた飛行機に燃料を補給したり、一日の終わりに飛行機をハンガーに格納したりする運航部のクルーのこと。VFCではパイロット訓練を受けている学生がアルバイトとして勤務しています。

Light signal(ライトシグナル):コクピット内の無線装置が故障した場合、または無線機を搭載していない飛行機を操縦している場合、管制塔からの指示や許可などは光信号によって行われます。例えば、飛行中に無線機が故障した場合、管制塔は緑色の点灯で着陸を許可します。この信号を送る装置は鉄砲のような形をしており、管制塔はスコープのようなものを使って光信号を送る相手の飛行機に照準をあわせます。このため、ライトシグナルはLight gun signalと呼ばれることもあります。
 
Localizer(ローカライザー):ILSアプローチで空港に着陸する際に飛行機を誘導する仕組みのこと。ローカライザーは滑走路の延長線上に飛行機を導きます。高度はグライドスロープという別の仕組みで安全な高度を保ったまま着陸させるようになっています。
 
Low approach(ローアプローチ):着陸せずに滑走路上空を飛行すること。「ゴーアラウンド」と同じような意味で使われます。例えば、着陸のためのアプローチをしている際に滑走路上に他機がいる場合は着陸許可が出ません。その場合には管制塔から「Cleared low approach only」と言われる場合があります。その場合は着陸アプローチを中止し、再度サーキット高度まで上昇してサーキットに再度進入して着陸をやり直すことになります。
 

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[M]  

 
Magneto(マグニート):高圧磁石発電機。磁石の特性を利用して電圧を生じさせ、それを使ってスパークプラグを発火させ、エンジン内で空気と燃料の混合物に着火させる仕組みです。C-152および172には2つのマグニート(rightとleft)が備え付けられています。2つあるのは安全のためと、効率よく燃料を燃やすためです。
 
Maneuver(マニューヴァー):飛行技術。飛行訓練では状況に応じた飛行技術を学びます。例えば、短い滑走路からの離陸を想定した「Short-field take-off」や、エンジンが停止した場合に不時着をするための「Forced Landing Approach」などがあります。これらはすべてマニューヴァーです。

Mechanical Turbulence(メカニカルタービュランス):乱気流の一種。荒れた地表に強い風が吹き付けることによって起きるタービュランスです。
 
METAR(メター):message d’observation me´te´orologique re´gulie`re pour l’aviation(フランス語)の略。和訳は「定時航空気象状況」です。天気予報とは異なり、実際に観測された気象情報がコード化されて発表されます。すべての空港でMETARが入手可能というわけではありません。
 
Mid-field(ミッドフィールド):空港の真上、または滑走路のちょうど真ん中の上空のこと。着陸前に空港の状況を確認する場合などにミッドフィールドを飛行する場合があります。「Mid」はミドル(真ん中)、「field」は空港(airfield)を指します。
 
Mile(マイル):距離の単位。マイルにはnautical mileとstatute mileなどがあります。1 nautical mileは約1.8kmで、1 statute mileは約1.6kmです。視界の単位はstatute mileで、対空速度などの場合の単位はnautical mileです。メートル法を使っている我々日本人にとってはなじみの薄い単位です。
 

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[N]  

 
ニーパッド:Knee Padを参照。
 
NDB(エヌディービー):Non-Directional Beaconの略。VORと同様、地上にある無線航行補助装置です。 周波数はLF/MF波帯で発信されています。この装置を利用するにはADFという計器が必要です。ADFがあると、ADFの針はNDBがある方向を指します。
 
NOTAM(ノータム):Notice To AirManの略。パイロットに注意を促すために発行される情報です。NAV CANADAウェブサイト、FSS、FICなどから情報を入手できます。航空図に変更があった場合、CFSのデータに変更があった場合、タワーやターミナルのスタッフ不足による遅れや進入拒否の可能性の有無などについての情報が書かれている場合が多いです。
 

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[O]  

 
OAT(オーエーティー):Outside Air Temperatureの略。外気温のこと。 Pressure Altitudeと共にTrue AltitudeやTrue Airspeedなどの計算にこの値を使います。
 
Orbit(オービット):360度旋回ターンをすること。通常、航空管制の理由で飛行機間の距離を安全な距離に広げるために任意の場所の上空でオービットするように管制塔から指示を受ける場合が多いです。
 

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[P]  

 
PIC(ピーアイシー):Pilot-in-Command=機長の略。フライトのすべての責任を負うパイロットのことです。クルーが1名よりも多い場合はPICの他にSIC(Second-in-Command)、FO(First Officer=副機長)などが割り当てられる場合もあります。
 
PIK(ピーアイケー):Pilot Information Kioskの略。 Nav Canadaが設置している、AWWSに接続されているコンピューター端末です。端末自体は24時間電源が入っていますが、設置場所はたいていの場合夜はアクセスできません。METARやTAFなどのフライトに必要な情報を入手するためのコンピューターです。
 
PIREP(パイレップ):パイロットレポートの略。実際に飛行しているパイロット達が上空で実際に遭遇した状況などを報告すると、その情報がパイレップとして他のパイロット達の情報源として公開されます。主に、事前の天気予報とは違う気象状況が存在したり、アイシングやタービュランスの問題が存在する場合にレポートされることが多いようです。
 
POH(ピーオーエイチ):Pilot's Operating Handbookの略。飛行機のパフォーマンスや制限が記載されている飛行機の取扱説明書です。毎回フライトの際にはPOHを携帯します。
 
Power-on/off stall(パワーオン/オフストール):エンジンの出力を保ったまま(ON)、またはエンジンアイドル状態(OFF)で行う失速からの回復訓練のこと。Power-on stallのほうが失速した場合に機首がガクンと一気に落ちて、挙動が急激な場合が多いです。飛行訓練では飛行機を失速させる方法を学ぶのではなく、万が一、飛行機がなんらかの理由で失速しそうになった場合にそれを素早く察知し、適切な回復手順を行うことができるようになるための方法を学びます。
 
PPL(ピーピーエル):Private Pilot License=自家用操縦士免許のこと。
 
Precautionary Landing(プリコーショナリーランディング):空港外着陸。野外飛行の時などに天候の悪化や緊急事態のために空港外に着陸しなければいけない場合の手順を指します。着陸・離陸に適切な場所を選び、着陸するための方法を学びます。
 
Pressure Altitude(プレッシャーアルティテュード):高度計(Altimeter)の気圧設定を29.92 inches of mercuryにしたときに表示される高度のこと。True AltitudeやTrue Airspeedなどの計算にこの値を利用します。

Primer(プライマー):燃料ラインから燃料を直接エンジン内に噴霧するための装置。小さなノブがコクピット内の計器盤にあり、それを引き出すと注射器のように燃料を燃料ラインから吸い出し、ノブを押し込むと燃料をエンジンシリンダー内に直接噴霧することができます。これによってエンジンがかかりやすくなります。ただし、プライムしすぎる(over prime)と、着火プラグがダメになったり、エンジン火災などに繋がる可能性があるので注意が必要です。
 

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[R]  

 
Radar Vector(レーダーベクター):航空管制官に進むべき方角を指定され、その指示に従ってフライトすること。VFRの場合のレーダーベクターは主に他の飛行機との衝突をさけるために高度や方角を指定されてその通りに飛ぶということが多いと思います。また、フライト中に迷ってしまった場合や目的地空港が目視で見つけられない場合にレーダーベクターをリクエストすることもできます。
 
Rate 1 turn(レイトワンターン):1秒間で3度ターンする角度で行う旋回。1分間で180度のターンになります。万が一、VFRで飛行中に雲の中に入ってしまったりして視界不良な状況に陥ったときにはこのターンを行ってUターンすることができます。これを応用して150度ターン(50秒間)、50度ターン(17秒間)などといったターンをすることもあります。
 
Rating(レーティング):格付け、「限定解除」のこと。免許に後付けする証明のことを指します。 Transport Canadaが発行するレーティングには教育証明(インストラクター資格)や計器飛行証明などがあります。他にはフライングクラブやフライトスクールが独自に格付けを行う場合もありますが、それはそのクラブやスクールでのみ有効な格付けです(例:マウンテンレーティング)。
 
Rudder(ラダー):方向舵のこと。垂直尾翼につけられた金属板(ラダー)をコントロールすることで飛行機が進む方向をコントロールします。操作は床にあるペダルで行います。
 
Run-up(ランナップ):離陸前にエンジンを温めたり、エンジンやその他の計器類の動きが正常であることを確認するために行う作業のこと。エプロンや誘導路の端でチェックリストに沿って確認事項をすべてチェックします。この時点で問題がある場合は離陸できません。
 

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[S]  

 
SAR(エスエーアール):Search And Rescueの略。救難救助のこと。
 
Short-field Landing/Take-off(ショートフィールドランディング/テイクオフ):滑走距離(離陸の場合)、または着陸距離(着陸の場合)が短い環境での離着陸を想定した飛行手順です。 
 
SHP(エスエイチピー):Set Heading Pointのこと。出発空港離陸後に目的地に向けてのナビゲーションを開始する地理的特徴がある任意に選ばれた場所のことです。SHPの上に差し掛かったら、DGをリセットし、あらかじめ求めておいた方角に機首を振り、SHP通過時刻を記録します。
 
Slow flight(スローフライト):低速飛行。飛行機はある一定の速度までスピードを落とすと高度を保てなくなり、少しずつ降下します。そこでパワーを足していくと、機首が上がった状態のまま高度を保ってフライトすることが可能になります。例えるならヘリコプターに近い形で飛ぶことになります。このマニューバーは実際のフライトに使うテクニックではなく、万が一スローフライトのスピード域に誤って入ってしまった場合の飛行機の特性や、そこからの安全な回復方法を学ぶための訓練項目です。
 
Spin(スピン):きりもみ落下のこと。飛行機が失速したときに片方の翼がもう片方よりも下がると「オートローテーション」という状態に入り、きりもみ状に落下していきます。飛行訓練ではスピンのやり方を学ぶのではなく、万が一スピンに入ってしまった場合のリカバリー方法を学びます。
 
Stall(ストール):Power-on/off Stallを参照。
 
Steep turn(スティープターン):バンク角30°以上で旋回するマニューバー。
 

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[T]  

 
TAF(タフ):Terminal Aerodrome Forecastの略。主に主要な空港や交通量の多い空港に関して発行される天気予報です。METARは実際に観測された気象状況を表していますが、TAFは予測される気象状況を表しています。TAFは通常1日に4回発表され、それぞれが24時間の予報です。小さな空港でTAFがある場合は当日の予報のみが発表される場合もあります。雨が降り始める時間や雲の様子などがこと細かに予報されるため、テレビで放送されるような一般的な天気予報よりもかなり正確で具体的です。
 
Taxi(タクシー):飛行機が地上を自力で移動すること。移動に使われる誘導路(滑走路につながる道)はtaxiway(タクシーウェイ)と呼ばれています。
 
T.C.(ティーシー):Turn Coordinatorの略。針とボールから構成されていて、翼の傾き(rate of roll)、ターンの割合(rate of turn)などを示す計器です。ボールはアルコールが入った管の中に入っていて、重力と遠心力で移動します。針はジャイロの力で動きます。多くの場合、T.C.はA.I.とは違う動力源で動きます(C-152, 172の場合、A.I.はエンジンバキューム、T.C.は電気で動きます)ので、万が一どちらかの動力源が故障しても、片方は正常通り動くということで安全を確保しています。 
 
TCAS(ティーキャス):Traffic alert and Collision Avoidance Systemの略。空中衝突防止装置です。主に旅客機のコクピットに備え付けられているシステムで、トランスポンダーを積んだ飛行機が近くを飛んでいるとその信号をキャッチし、異常に接近するとシステムが作動し、パイロットに警告する仕組みです。いくつかのカテゴリーに分かれていて、もっとも精度の高いものでは衝突防止行動のアドバイスを出すものもあります。 ちなみにアメリカの旅客機はTCASを備え付けることが必須となっていますが、カナダではまだ必須ではないそうです。
 
TCU(ティーシーユー):天気図コードのTowering Cumulus(積乱雲)の略。TCUは飛行に影響を及ぼす可能性が高く、その側でのフライトは危険なため、TCUが存在する場合にはATISやMETARなどに必ずTCUの文字が使われます。
 
Threshold(シュレスホルド):滑走路の両端のこと。シュレスホルドには滑走路のナンバリングがされています。「27」と書いてあれば、おおよそ270°方面(西)方面に伸びる滑走路、「09」と書いてあればおおよそ090°方面(東)に伸びる滑走路という意味です。
 
Transponder(トランスポンダー):コックピット内にあるavionicsの1つ。小型機に搭載されているものは多くがモードAまたはCと呼ばれるものです。割り当てられたトランスポンダーコードと呼ばれる4桁の数字をトランスポンダーにセットすることで、管制官のレーダー上に飛行機の現在地と巡航高度が映し出される仕組みです。ハイジャックの場合は7500、無線トラブルの場合は7600、その他緊急事態全般の場合7700というコードをセットする決まりになっています。

Trim(トリム):エレベーター(昇降舵)に取り付けられた装置。「Trim」という言葉は「整える」という意味があります。飛行中、ある一定の飛行姿勢を保つために操縦桿を一定の力で押したり引いたりし続ける必要があることがあります。ずっと引っ張ったり押したりしているのでは疲れてしまうので、このトリムを使って操縦桿に発生する圧力を取り去ります。上手にトリムを利用すれば手を操縦桿から離しても飛行機は姿勢を変えることなく一定の姿勢で飛び続けることができます。
 
Turbulance(タービュランス):乱気流。軽いタービュランスは「light」、中度は「moderate」、重度は「severe」というふうに格付けされます。
 

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[V]  

 
VFC(ヴィーエフシー):Victoria Flying Club(ビクトリアフライングクラブ)の略。クラブのオフィシャルウェブサイトのURLはwww.flyvfc.com です。
 
VFR(Visual Flight Rules=ヴィーエフアール):有視界飛行。ナビゲーション計器に頼ることなく予め風速や風向などを計算に入れて飛行プランを作成し、あくまでも目視で、地上の地理的特徴などをチャート(地図)に照らし合わせながら飛行する方法。
 
VNC(ヴィーエヌシー):VFR Navigation Chartsの略。クロスカントリーフライトなどに一般的に利用される1:500,000のスケールで描かれた航空図です。Lambert Conformal Conic Projection(ランバートコンフォーマルコニックプロジェクション)という投影法を用いて描かれています。
 
Vno(ヴィーエヌオー):Normal Operation Speedのこと。通常のフライトオペレーションでの最高速度を意味し、Airspeed Indicatorの緑色の帯の上限がVnoです。 
 
VOR(ヴィーオーアール):VHF Omnirange Rangeの略。VHF波を使った無線航行装置です。VORが搭載されている場合、指定のVHF周波数にチャンネルをあわせると、地上にあるVOR基地から見てどの方角に自分がいるかということが分かります。これを基にナビゲーションします。自転車の車輪に例えると、VOR基地がハブ、ラジアルと呼ばれる方向を示すシグナルがスポークにになります。ラジアルは001〜360°までで、合計360本あることになります。(例:180ラジアルはVOR基地から見て真南に向かって走っているラジアルです)
 
VTA(ヴィーティーエー):VFR Terminal Area Chartsの略。カナダ国内の主要大空港の周りのターミナルエリアやコントロールエリアなどを分かりやすく表示している航空図です。VNCは1:500,000のスケールですが、VTAはその倍の1:250,000です。Transverse Macator Projection(トランスヴァースマーケイタープロジェクション)という投影法を用いて作成されています。
 

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[W]  

 
Walk-around(ウォークアラウンド):飛行前チェックのこと。“Pre-flight check”や“Pre-flight inspection”と呼ぶこともあります。エンジンをかける前に機体に問題がないか、ライト類が正常に機能しているか、翼に氷や霜などが付いていないか、燃料やオイルの量が適正かを確認する作業のことをさします。「歩き回ってチェックする」ことから、「ウォークアラウンド(歩き回る)」と呼ばれています。
 

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[Z]  

 
Zulu hour(ズルアワー):航空業界では時間はUTC(世界標準時)で統一されています。タイムゾーンの違いによって時間の計算に混乱が生じないようにするため、世界中のパイロットが皆UTC時刻を利用します。UTC時刻はイギリスのグリニッジ天文台の時刻が採用されています。「ズル」という言葉の由来ですが、世界の時間帯にローマ字を一つずつ振っていったときにイギリスがたまたま「Z」だったことから、Z(無線用の発音ではZulu)というのがイギリスの標準時、つまりUTC時刻を指すようになったそうです。

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